お説教事情

「こら!それは危ないからやめなさいって言ってるでしょう!!」怒りたくないのに、大噴火。
そんな時、我が家の3歳の娘ちゃんが驚きのひと言を発します。それは…

怒られる理由がわかっていらっしゃらない?

大噴火直前。我が家の3歳の娘ちゃんが驚きのひと言を発します。それは…
「優しいママにもどって」です。

叱られている側が使う言葉ではありませんし、まさかのタイミングでまさかの交渉です。
おそらく娘ちゃんは本気でそう思っているのでしょうけど、言われた側としては、 「あなたが優しくないママを召喚したのですが?」とひと言申し上げたくなります。

何度言っても伝わらないとき、そろそろ叱ろうかと構えた瞬間の「ママ怒らないで!」
1日の中で何度か叱ってしまった時の「ママずっと怒ってるジャン」

思わず言葉を失ってしまいます。
誰のせいで怒ってると思っているんだ…!

お説教を暗記しているのに

娘ちゃんは、筆者が諭すつもりで言い聞かせている定型分を暗記しています。

「怒りたくて怒ってるわけじゃないんだよ。娘ちゃんが怪我したり、心配かけたり、
他の人に迷惑かけたり、危ないときに怒るんだよ。はじめから怒ってないよ。
何度も言ってるのに、お約束をまもらないときに怒るんだよ」

これをシッカリ覚えています。
なお、覚えていても行動に移すとは限らないようです!

お説教の催促

娘ちゃんは、なぜかこの定型文を気に入っているようです。
我が家では、夜、ねんねの前にハグをしながら小さい声でお話しする時間があります。
そこで、娘ちゃんから「怒りたくて怒ってるわけじゃないんだよ、は?」とお説教を催促されます。

毎晩全部唱えるのもウンザリなので、「そうです。優しいママでいたいんです。だからお約束は守ってほしいんです」と簡単に要約して伝えます。

そうしたらお姉ちゃんは、「そうなんだよねえ。明日はお約束まもるんでしゅ」ってまるでわかったかのようなお返事をちゃーんとします。

筆者は半分諦めの気持ちで「おねがいね」なんて答えています。
もう半分は今日叱ったシーンを思い出しながら、「明日こそはやさしいママでいたい」と決意をするわけです。

お説教上手になるには

ところで、お説教にもコツがあります。
今回は、3つの観点からお伝えしていきます。

①お説教を始める前に準備すること

まずはリラックスさせて、聞く準備を整えてあげることが大切です。

頭ごなしに突然お説教を始めると、恐怖などのネガティブな感情から心理的に耳を塞いでしまい、大切な言葉が子どもに届かないからです。

ママの表情や声のトーンは怒りを鎮めて、でも真剣に。
目線は子どもに合わせて。
言葉で「大事なお話しだから聞いてね」と伝える。
両手で子どもの手のひらをやさしく撫でる。

これで言葉を届ける準備は完了です。

もちろん、余裕がない時はひとつもできないかもしれません。
ですが、「大切な言葉を聞く準備」が整っていないと、お説教の効果はいまいちになってしまいます。

②お説教中に気を付けたいこと

叱ることは、コミュニケーションをとることと同じです。

理由を聞くこと

私たちに叱る理由があるように、子どもにも理由があります。

理由を聞かずにお説教を開始してしまうのは、否定することと同じです。

繰り返してしまうと、子どもの自己肯定感が低くなる要因となりかねません。

叱るときはどうしてそうしたのかという理由を聞いて、「〇〇したかったんだね。」と認めてあげましょう。そのあとに「でもね…」と伝えると理解されやすいです。

理由を話すこと

子どもは何がいけなかったのか、明確にわかっていないことがあります。
また、叱られたことに驚いてしまい、理由を考えるまで至らないことがあります。

何がどのようにいけなかったのかを伝えないと、同じことを繰り返します。
叱るときにはそのつど理由をきちんと話してあげましょう。

その場で端的に

叱る時は、その場で端的にお説教をすることが大切です。

時間を置いてから言っても、子どもは何に対して叱られているのかがわからず、私たちが話している内容がうまく伝わりません。

また、くどくどお説教するのは止めましょう。しつこく言い続けても子どもの耳には入りません。

お説教の時間は、大人でも嫌ですよね。子どもにとってはもっと嫌な時間です。
それが長々と続くと、子どもはネガティブな気持ちだけが強くなり、叱られている原因を見失ってしまいます。

お説教中、飽きてきた子どもの態度を叱ったり、「本当にわかってるの?」と追撃するのは避け、なるべく端的に伝えるほうが子どもの心に残りやすくなります。

人格を否定しない

お説教をするときは、その行動にだけ焦点をあてます。

「何度注意してもダメだね」「こんなこともわからないの?」など、子どもの人格を否定するような言い方はNGです。
また、「いつもこう」「昨日も言ったのに」「お兄ちゃんはできる」等、他者や過去と比較することもは子どもを否定することと同義です。

大好きなママやパパに否定されると、子どもの自己肯定感はどんどん下がっていき、
積極的に物事に取り組む気持ちがしぼんでしまいます。

③お説教がおわったら

リカバリー方法を一緒に考えてあげる

ママやパパ、思い出してみて下さい。
今日1日、または過去を振り返って、どんなミスをしましたか?

うっかり寝坊した!でも、いつもよりも準備を急いだから間に合った。
朝ごはん用のパンを買い忘れた!じゃあ、ホットケーキミックスか米で代用しよう。
書類に間違いがあった!それなら、修正または新規作成しよう。

こんな風に、大人もたくさん失敗をします。
それでも大問題にならないのは、リカバリーする方法を知っているからです。

子どもたちは、失敗したあとどうすればいいのかを知りません。私たちがすべきことは、
失敗を責めることではなく、失敗した後の挽回方法を一緒に考え、行動することです。

“できること・できたこと”を褒める

お説教ばかりでは、子どもの心を満たすことは当然できません。

失敗してしまった時ではなく、正しい行動をしたときや、優しい気持ちが伝わった時など、ポジティブな場面でたくさん声をかけましょう。

そうすることで、子どもは自信がつき、ママやパパへの信頼を深めることができます。
「いつも自分をみてくれている、自分の存在が認められている」感じと安心することができます。

“できること・できたこと”を褒めると、子どもの脳内ではドーパミン(快楽物質)が分泌されます。これによりその行動が成功パターンとして脳に強く刻まれます。

まとめ

叱らない育児が遂行できれば、子どもにとってもママにとっても最高です。
でも現実はそううまくはいきません。 筆者の場合は、「説教をしない日はありません!」というくらいしています。

代わりに、お説教した以上にたくさん笑ったり褒めたり、ポジティブな言動を発信することを大切にしています。

ところで、我が家には「説教部屋」というものがあります。(※ただの脱衣所です)

場所を変えるメリットは、お互いのクールダウン・心の準備の時間をつくれることです。
また、刺激の少ない静かな環境だと、集中して話を聞きやすくなります。
姉弟や関係のない大人達とも隔離することができるので、変な意地を張る必要もなくなり、
子どものプライドも守りやすくなると考えています。

お説教する基準やルールは各家庭で違いがあることだと思いますが、家庭内では統一できるとより良いですね。ママやパパではこだわりや目線が違うため、お説教の熱量にも違いが生まれます。
「ママ/パパは何も言わなかったのに…」と子どもが混乱しないように、子どもの言動とそれに対する大人の感覚については日ごろから共有しておくと、大きなズレは生じにくいでしょう。

では、最後にこの記事の最重要事項をおさらいしていきます。

① お説教の前には、「大事な話を聞く準備」をする
② 行動の理由を聞き、お説教の理由を話す
③ お説教は、その場で端的に、行動だけを叱る
④ 失敗のリカバリー方法を一緒に考える
⑤ できること・できたことを褒める

お説教は立派なコミュニケーションです。愛情がなければできないことです。

最終的にはそれぞれのご家庭の色がでる部分だと考えております。

子どもたちの個性、親御さんの個性にあわせて、より良いお説教方法を分析していきましょう。最適解は今と未来ではまた違ったものになることでしょう。

本記事の内容が、みなさまにとって、何かひとつでもヒントになっていれば幸いです。
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