姉弟コミュニケーション研究 #3

2歳~3歳にかけて、コミュニケーションや情動に関する成長ぶりは目覚ましく、
その健気な姿に筆者もワクワクしながら過ごし、娘ちゃんから学ぶこともこと多くありました。

今回は、3歳半になった娘ちゃんのコミュニケーションについて振り返りたいと思います。

言葉を使わないコミュニケーション

同じ年頃の子ども達に対するコミュニケーションも見事なものですが、それは大人に対しても遺憾なく発揮されます。

娘ちゃんから話しかけることももちろんありますが、一方で、「私はあなたと喋りたいからあなたから話しかけて」というメッセージを相手に無言で送るという技も習得しています。

例えば、
• 相手のすぐ近くに立ってじっと見つめる
• 目が合うまで待つ
• 何かを見せるけれど説明はしない
• 手を振ったり、ポーズして相手の反応をみる

といったアピールを上手に使い、相手のレスポンスを待っています。

興味深いことに、娘ちゃんは挨拶をした段階で、その相手のリアクションから、
“このままお話しを続けても大丈夫そうな人” “お話しを続けないほうがいいかもしれない人” に
分類しているんです。

“自分に対して関心がなさそうな人” “なんとなく近寄り難い人” “道を急いでいる人” など、
これ以上お話ししないほうがいい雰囲気というものを娘ちゃんはしっかり判断しています。

3歳児なりに、相手の表情や視線、相手が今何をしているのか、雰囲気など、
たくさんの非言語的な情報を読み取り、線引きをしているのでしょう。

言葉によるコミュニケーション

娘ちゃんに関しては、基本は自由に誰とでもコミュニケーションをとるようにさせています。
ただ、以下のようなときは筆者も介入するようにしています。

すぐにストップさせるとき

タイミング悪そうな時、選ぶ相手に不安がある時はストップの理由をその場で伝えます。

先を急ぐ方やご家族様とお過ごししている方など、娘ちゃんと同じように、周りの方にも予定があるということを常々お話ししています。

また、機嫌が悪そうに見える方に近づこうとしている時は当然ですが止めます。

こういう時、娘ちゃんにはその人がどんな人に見えているのか聞いてみると、
びっくりするような答えが返ってくることがあります。
子どもたちの無邪気な感性は大切にしてあげたいですが、危機察知は大人の役割です。

危険なものや場所には近づかない、近づかせない。
その感覚を共有することが、自己防衛の力を育てていきます。

あとから教えてあげること

会話中の無神経な言葉や失礼な態度については、バイバイしてから教えてあげるようにしてます。

どれくらい深く内容を理解しているかは微妙なのですが、「相手を嫌な気持ちにさせることはいけないこと。失礼な振る舞いもいけない」ということは少なくとも理解しており、次の機会には娘ちゃんなりに気をつけて喋っています。

難しい練習をさせているとは思うのですが、危険なものや場所に近づかないこと、他者への配慮も大切なことだと思うので、このあたりはガッツリ口出ししています。

筆者が気を付けているのは、「その場で止めること」と「あとで振り返ること」を分けている点です。

もし会話の最中に「それ言っちゃダメ!」と何度も介入されると、
「人と話すのって怖い、緊張する」「間違えちゃいけない」「なんて言うのが正解なの?」
という気持ちが育ってしまうこともあります。

一方で、お話が終わってから「さっき○○って言ったけど、あの人はどう感じたかな?」
「こんな言い方だともっと伝わるかもしれないね」と、いっしょに振り返ることができれば、
経験を学びに変えていくことができます。

大切にしていること

3歳という年齢でのコミュニケーションで大事なのは、言葉遣いや語彙を教えることよりも、「相手にも心がある」という感覚を育てることだと思っています。

言葉遣いや語彙は、これから何年もかけて、周りの方々からたくさん刺激を受けながら身についていくことでしょう。

まとめ

今回は、3歳の娘ちゃんのコミュニケーションについてみつめてみました。

一生懸命考えながら、人との関係を育んでいく、健気な娘ちゃんです。
自分とは違う人のことを考えた分だけ、優しく心豊かに成長していけると思います。

言葉は素晴らしいけれど、おそろしい性質も併せ持っています。
届ける側も、受け取る側もエネルギーが必要になります。

大人になればなるほど、痛感する瞬間が多くあります。

娘ちゃんには、言葉をよく知り、大切にできる大人になってほしいとつくづく思います。

余談ですが、 9ヶ月の息子くんは、まだ言葉を理解しているわけではないでしょうが、
「お姉ちゃんが話しかけると、誰かが笑う。お姉ちゃんが嬉しそうに笑う。みんなが楽しそう」
という一連の流れを、毎日見ています。

人は生まれた瞬間から、 “人と人との関係” を観察しています。

息子くんにとって、娘ちゃんは最も身近な、 “少し先を行く先輩” です。

娘ちゃんが人に近づいていく姿や、笑わせたり笑ったりする姿は、息子くんにとって最高の教材になっていることでしょう。

そんな2人が、周りからどのような関わりを学んでゆくのか、どんなふうに成長していくのかとても楽しみです。

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